階が上下で別れている二世帯住宅なら、意外と平気そうに思えるかもしれない。
でも実際は、常に義両親の存在を気にして生活している。
義両親のことを考えていない時間は、パートに出ている時間くらいかもしれない。
床越しに聞こえてくる話し声やテレビの音。
戸を開け閉めする音。
朝から玄関で大きな声で話している声。
出掛ける時、玄関で鉢合わせて一言話すのが面倒だから、なるべく時間をずらして出掛ける。
外から帰ってくる時も、鉢合わせないように義両親の昼食時間を避けて帰宅する。
出先にいても、そんなことを考えている。
もうそれが普通になっている。
でも、よく考えたら。
これは普通じゃない。
自分の家に帰る時間まで、誰かを避けるために考えなければならないなんて。
夕方以降も、門や玄関の鍵を閉め切ってから「ちょっとコンビニへ」という外出がしづらい。
小さなことを言い出したら、キリがない。
ひとつひとつは、本当に小さなことなのかもしれない。
でも、こういった小さな不満や気疲れが積み重なっていく。
10数年。
自由なようで、自由じゃない生活。
この生活が、あと10年続くのか。
20年?
もしかしたら30年?
いつか介護が必要になったり、子どもたちが成人したりすれば、生活は変わっていくのかもしれないけど。
でも。
あと10年も、このままの生活を続けられるのか、自信はない。

