• 毎年、節句やクリスマスをはりきって準備する義母。

    私も子どもの節句をちゃんとしてあげたかった。

    でも、いつも義母が先々と何でもしてくれる。

    義母にとっては、「孫にしてあげたい」という気持ちだけだったんだと思う。

    もちろん、子どものことを思ってしてくれているのは分かっていた。

    でも、母親になった私には、それが少し辛かった。

    「母親は私なんだけどな。」

    そんな気持ちになることがあった。

    子どもがおばあちゃんのほうを好きになってしまうんじゃないか。

    そんなことまで考えてしまう自分もいた。

    テーブルに料理を並べて、飾りつけをして。

    いい感じにセットすると、孫を座らせてパシャリ。

    その姿を見ながら、

    「これって、SNSの映えの為にしてる?」

    と、ひねくれたことを考えてしまった。

    義母は孫との行事を楽しみたかっただけなのかもしれないけど、行事の度に私はこんな事を考えるようになってしまった。

  • 振り返ってみると、子どもが小さい頃は、今のように「どうしようもない」と思うほどの悩みはなかった。

    「親戚の集まりは全然ないよ」と言われていたけれど、実際には子どものイベントなどで夫のきょうだいがやってくる。私からすればきょうだいも親戚。

    もちろん、子どものための集まりだから仕方ないと思う気持ちもある。特に初節句や一歳のお祝い、クリスマス、特に子どもの【はじめて】はみんなでするものなんだろうと。

    しかし、私の意思とは関係なく人が集まることが、少しだけど面倒に感じていた。子どものお祝いをしてあげたいのに、お客さんをもてなす事に専念しないといけなくなるから。

    二世帯住宅で暮らしていることもあって、私の実家の親には気軽に家に来てもらいにくかったから、それも後悔した。

    子どもが小さい頃は、トイトレの時期や卒乳の時期について何かと言われることもあった。

    義母は教育熱心なので、文字を覚えるためのおもちゃで子どもに文字を教えてくれたりもした。

    覚えさせてくれること自体はありがたい。

    でも、覚えさせたことを「こんなことができるようになった」とアピールされるのが、私は少し気になっていた。

    私は少しずつ「子どものことに関わってもらうこと」と「自分が子育てをしている感覚」の間で、モヤモヤすることが増えていったのかもしれない。

  • 初めての子育てで、毎日が赤ちゃん中心。

    泣いたら抱っこして、寝たら私も少し休む。

    そんな毎日でした。

    赤ちゃんがなかなか泣き止まないときは、義母が気にして駆け付けてくれることもありました。

    代わりに抱っこして、寝かしつけてくれる。

    初めての子育てで、どうしても疲れてしまうこともあったので、抱っこを代わってもらえるのは本当に助かりました。

    「ありがとう」

    という気持ちは、ちゃんとありました。

    ただ、その一方で、

    「なんとなく気を遣うな……」

    と思うこともありました。

    助かっている。

    ありがたい。

    でも、ちょっと気を遣う。

    当時は、そのくらいの気持ちでした。

    義両親が孫が生まれたことを喜んでくれているのは伝わってきました。

    義母は、以前からSNSをしていました。

    家族の写真をよく撮っていました。

    家族仲良く、二世帯で仲良く暮らしている写真。

    そんな写真を撮って、SNSに載せていました。

    当時の私は、それを見ても、

    「みんな赤ちゃんを可愛がってくれているんだな」

    くらいに思っていたと思います。

    この頃は、まだ大きな不満はありませんでした。

    とにかく、私は赤ちゃんを育てることに精一杯でした。

    毎日、赤ちゃんのお世話をする。

    それだけで一日が終わっていく。

    そんな日々でした。

  • リフォームが終わり、いよいよ新しい家での生活が始まりました。

    当時の私は、けっこうわくわくしていました。

    これから赤ちゃんとの生活が始まる。

    そして、自分たちの新しい家。

    夫からは、

    「自分の城だと思って!」

    なんて言われました。

    とはいえ、まだ家具や家電も全部揃っていたわけではありません。

    これから少しずつ、自分たちの好みの暮らしを作っていくんだと思っていました。

    ……が、なぜか私たちの階には、義両親が使っていた古い家具がすでにセットされていました。

    「これは……私たちの城……?」

    二世帯住宅なので、玄関とお風呂は共用でした。

    私たちの階にもシャワールームはあったのですが、当時は毎日、湯船に浸かるために下の階のお風呂へ行っていました。

    沐浴させたいから湯船が必要だったのもありますが、当時はそれがそんなに苦ではなかったんです。

    夫も出張がない日は自分の疲れを取りながらも赤ちゃんと接してくれて、義両親も赤ちゃんを見てくれていました。

    その頃の私は、とにかく赤ちゃんを育てることに精一杯で今のような大きな不満はまだありませんでした。

    たまに、昔の子育ての知識を実践されイラっとした事はありましたが、

    「まあ、やっていけるだろう」

    そんなふうに思っていたんだと思います。

    新しい家に新しい家族。

    そして、これから始まる子育て。

    あの頃は、この先の暮らしがどうなっていくのかなんて、まだ何も知りませんでした。

    二世帯住宅生活は、そんなふうに始まりました。

  • 今でこそ、二世帯住宅での暮らしについて色々と思うことがありますが、そもそも私は、最初から二世帯住宅に住みたかったわけではありません。

    夫とは、同棲していました。

    結婚の話が少しずつ進んでいって、そんな中で妊娠が分かりました。

    「この部屋じゃ、赤ちゃんが生まれたら狭いよね」

    そんな話をするようになって、義母が言いました。

    「実家を二世帯住宅にリフォームしようか」

    たぶん、当時の私はあまり深く考えていなかったと思います。

    お腹には赤ちゃんがいて、結婚も決まって、引っ越しもしないといけない。

    いろんなことが一気に動き始めていて、私はその流れに、ふらりふらりと乗っていたような気がします。

    「二世帯住宅って、実際どんな感じなんだろう」ネットで軽く調べるのみで深く考えていませんでした。

    義母が言い出した「二世帯リフォーム」という話は、お腹が大きくなるにつれて具体的になっていきました。

    間取りが決まり、工事の話が進み、気づけばそれは「もしそうなったら」という話ではなく、現実になっていました。

    そして私は、妊娠したお腹を抱えながら、その家に引っ越すことになりました。

    あの頃の私に、

    「ここで何年も暮らすことになるよ」

    「家族が増えて、子どもたちも大きくなっていくよ」

    「そして、いつかこの暮らしについて、いろいろ考える日が来るよ」

    と言っても、きっと信じなかったと思います。

    あの時、もう少しちゃんと考えていたら。

    そんなふうに思うこともあります。

    でも、あの時の私はあの時なりに、一生懸命だった。

    妊娠して、結婚して、引っ越して。

    目の前のことについていくので精一杯だったんだと思います。

    こうして振り返ってみると、私の二世帯住宅での暮らしは、最初から「ここで暮らしたい」と選んだものではなく、

    いろんな出来事が重なって、気づいたらここにいた。

    そんな始まりでした。

  • はじめまして。

    今日から、ここに日々のことを少しずつ書いていこうと思います。

    私は夫と子どもたちと、義両親との二世帯住宅で暮らしています。

    二世帯住宅といっても、完全に別々というわけではありません。
    玄関やお風呂など、共有している場所もあります。

    最初は、それなりにうまくやっていけると思っていました。

    家族だから助け合えるし、子どもたちにとっても祖父母が近くにいることはいいこと。

    「二世帯で仲良く暮らす」

    そんな生活を思い描いていた時期もありました。

    でも、実際に暮らしてみると、思っていたよりずっと難しい。

    自分の家なのに、いつも誰かの気配を感じる。

    ちょっと出かけるだけでも気を遣う。
    何かをするにも、義両親の存在が頭に浮かぶ。

    そして、夫の機嫌を気にしてしまうこともあります。

    気づけば私は、家の中でずっと気を張っているような状態になっていました。

    「この生活を、あと10年続けるのかな」

    「20年、30年続いたらどうなるんだろう」

    そんなことを考えるようになりました。

    子どもたちも成長していく。

    私自身も、このままずっと我慢し続けていいのかなと思う。

    もちろん、家族には大切なところもたくさんあります。

    だからこそ簡単には割り切れないし、簡単に答えも出せません。

    このブログでは、そんな私の日々のことを、きれいごとだけではなく、できるだけ正直に書いていこうと思います。

    愚痴もあると思います。

    「こんなことくらいで」と思われるようなこともあるかもしれません。

    それでも、書くことで自分の気持ちを整理できたらいいなと思っています。

    いつか読み返したときに、

    「あの頃は大変だったな」

    と笑える日が来たらいいな。

    そんな気持ちで、少しずつ始めてみます。