子どもが小さい頃は、
祖父母が近くにいることをありがたいと思う場面も多かった。
ちょっと見てもらえたり、
困ったときに助けてもらえたり。
でも、子どもが思春期に入ると、
少しずつ事情が変わってくる。
親としても、
「距離を置いて見守ってほしい」
と思うことが増えた。
思春期の子どもにとって、
祖父母はどこまで関わるのがいいんだろう。
私は、基本的には
「孫のことは陰ながら心配する。でも、親に任せる」
くらいがちょうどいいと思っている。
何度も理由を聞いたり、
親が対応しているところに入ってきたり、友達とのことに口を出したり。
そうなると、子どもにとっては
「心配してくれている」より、
「干渉されている」
と感じることもある。
特に思春期は、
自分のことを自分で決めたい時期。
親にさえ言いたくないことも出てくる。
だからこそ、
近くにいる大人には
「見守る」という距離感も必要なんだと思う。
二世帯住宅だと、この距離感を作るのが難しい。
玄関も共有。
お風呂も共有。
子どもの友達が来れば、
祖父母にも気配が伝わる。
学校を休めば、すぐに分かる。
何かあれば、
すぐ声をかけられる。
別々に暮らしていればわざわざ言わなくてもいいし距離があるのが自然だけど、同じ家だとそれが難しい。
今は、祖父母とは別に暮らす
核家族の家庭も多い。
子どもが核家族の友達を見て、
「いいな。」
と思うことがあっても、
私は不思議ではないと思う。
祖父母が嫌いだからではない。
自分たちだけの生活があることが、羨ましくなる。
誰かに生活を見られているような感覚もない。
思春期になると、
そういう「自分たちだけの空間」が
ますます大切になる。
だから、
「祖父母がいる=幸せ」
とは限らない。
小さい頃にはありがたかった距離の近さが、
子どもが成長すると
「近すぎる」と感じられることもある。
二世帯住宅で暮らしていると、
子どもの成長によって
家族に必要な距離感まで変わっていく。
それを考えずに、
「昔はよく懐いていたのに」
「心配だから」
「家族なんだから」
だけで関わり続けると、
子どもとの距離がかえって遠くなることもある。
思春期の子どもに必要なのは、
いつでも入ってこられる大人ではなく、
必要なときに頼れる大人。
そんな祖父母との距離感が
ちょうどいいんじゃないかなと思っている。

