料理のお裾分け

旬の食材を使った料理をお裾分けしてくれる。

「これ、食べてみて」
「たくさん作ったから」
「私たちが食べたかったから、あなたたちの分も」

好意でしてくれているのは分かっている。

だから、ありがたいと思わなきゃいけない。

……そう思ってきた。

でも、正直に言うと。

いらないこともある。

味付けが自分たちの好みと合わないこともあるし、そもそも口に合わないこともある。

子どもたちが食べるとは限らない。
私自身も「今日はこれが食べたい」と思っているわけではない。

それでも、せっかくもらったものだからと、残さないように食べたり、冷蔵庫に入れておいたりする。

贅沢な悩みなのかもしれない。

食べ物をもらえるんだから、ありがたいと思うべきなのかもしれない。

でも、二世帯で暮らしていると、こういう小さなことまで距離が近い。

「作ったから持ってきたよ」

その一つ一つを断るのも、なんとなく気を遣う。

好意だからこそ、断りにくい。

そして、断れないまま受け取っていると、
いつの間にか「もらうのが当たり前」になってしまう。

お裾分けそのものが嫌なわけじゃない。

ただ、

「私たちが本当に欲しいものを、欲しいタイミングで選びたい」

二世帯で暮らしていると、
こういう小さな「ありがたいけど、正直いらない」が積み重なっていく。

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