リフォームが終わり、いよいよ新しい家での生活が始まりました。
当時の私は、けっこうわくわくしていました。
これから赤ちゃんとの生活が始まる。
そして、自分たちの新しい家。
夫からは、
「自分の城だと思って!」
なんて言われました。
とはいえ、まだ家具や家電も全部揃っていたわけではありません。
これから少しずつ、自分たちの好みの暮らしを作っていくんだと思っていました。
……が、なぜか私たちの階には、義両親が使っていた古い家具がすでにセットされていました。
「これは……私たちの城……?」
二世帯住宅なので、玄関とお風呂は共用でした。
私たちの階にもシャワールームはあったのですが、当時は毎日、湯船に浸かるために下の階のお風呂へ行っていました。
沐浴させたいから湯船が必要だったのもありますが、当時はそれがそんなに苦ではなかったんです。
夫も出張がない日は自分の疲れを取りながらも赤ちゃんと接してくれて、義両親も赤ちゃんを見てくれていました。
その頃の私は、とにかく赤ちゃんを育てることに精一杯で今のような大きな不満はまだありませんでした。
たまに、昔の子育ての知識を実践されイラっとした事はありましたが、
「まあ、やっていけるだろう」
そんなふうに思っていたんだと思います。
新しい家に新しい家族。
そして、これから始まる子育て。
あの頃は、この先の暮らしがどうなっていくのかなんて、まだ何も知りませんでした。
二世帯住宅生活は、そんなふうに始まりました。
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